クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
妹のアドバイス
『お姉ちゃん! すごいじゃない!』


「真穂、声が大きいよ」


思わずスマホを耳から離す。
テーブルに置いてスピーカーにした。


『あっ、ごめん。でも、興奮して当然だよ。そんな話聞いたら誰だって驚くから』


「うん。私も……すごく驚いた」


『桐生さんに告白されたなんて夢みたい。うらやまし過ぎる~』


時計は夜の10時を回っていて、迷惑だとわかっていたけれど、私はいてもたってもいられずに真穂に連絡していた。
こういうことを相談するのは真穂しかいないと直感的に感じたから。


「でも課長は、『桐生グループの御曹司』だから……。私はただの和菓子屋の娘。身分が違い過ぎる」


『は? 何言ってるの? 身分って、江戸時代じゃあるまいし。明治、大正、昭和ならまだわかるけど、今は平成を超えて『令和』だよ。令和の時代に身分って何なのよ。そんなもの、好きな気持ちの前にはただの言葉。漢字2文字』
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