クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「漢字2文字って。真穂だって、桐生グループって聞いた時、ものすごく驚いてたじゃない。みんなで大騒ぎして」


『そりゃ驚いたよ。天下の桐生グループなんだもん。だけどそれは恋愛とは関係ない。桐生グループは会社だから、そこに凄さはあるけどさ、でも、恋愛においては何も勝てないんだよ。好きな気持ちがあれば、何だって乗り越えられる』


真穂の強さにはいつも驚かされる。
悩んだ時、私はいつも真穂に背中を押してもらってきた。


「……そうだよね。真穂は将太君のことが大好きなんだもんね」


『確かにあの人はイケメンじゃないよ。お金持ちでもない。だけど、私はあの人と結婚して本当に良かったと思ってる。どんどん好きになってるし』


「すごいね、そこまで言えるのって。将太君は本当に良い人だもんね。悪いやつから真穂を守ってくれた最高にカッコいい王子様だし」
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