クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
これは「夢」?


本当にそう疑ってしまう程のスケール感に、驚きが隠せない。
打ち合わせを何度しても、ニケやニケダンサーズとのコラボ結婚式が現実になるなんて信じられなかった。
なのに、今、私は本当にこの場所に立っている。


子どもの頃から通い詰め、職業にまでした「ハピプレ」で、大切なみんなに見守られながら、私はいよいよ式を挙げるんだ。


「さあ、みんな! 今から幸せいっぱいの結婚式を始めるよ~! ニケダンサーズのみんな、準備はいい?」


「は~い!」


あまりにも可愛いタキシード姿のニケの呼びかけで、ニケダンサーズがそれぞれに明るい色の衣装を身につけて、舞台の上に飛び出していった。


「お姉ちゃん、き、緊張するよ~」


「真穂。だ、大丈夫、大丈夫、落ち着いて」


そういう私の方がきっと緊張してるのだろう、さっきからずっと震えが止まらない。
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