クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「お2人のお役に立てて本当に嬉しいです。私達も一緒に素晴らしい式ができたと喜んでいます」


「拓弥さん。私も拓弥さんには感謝しかないです。真穂や将太君、私のために……本当にありがとうございました」


その時、私達4人のところに拓弥さんのお母様が入ってきた。
結婚が決まってから今日まで何度かお会いして、とても優しい方で、いつも可愛がってもらっていた。


「お母様! 今日は本当にありがとうございました」


「おめでとう。とても素敵な式だったわね。詩穂ちゃんに化粧品を拾ってもらった時から、拓弥のお嫁さんになってくれたらって思っていたけど……まさか本当に夢が叶うなんてね。とっても嬉しいわ」


「お母様……私こそ、本当に嬉しいです」


「あっ、ごめんなさいね。お着替えの前にお邪魔して」


「いえ、どうかされましたか?」


「さっきのペンダントの秘密をね……詩穂ちゃんに聞いてもらおうと思って」


今、私の首にはニケから受け取ったペンダントがかかっている。お母様から「ペンダントの秘密」が聞けると思うとワクワクした。
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