クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
それぞれの未来に……
あれからまた半年が過ぎた。
季節の移り変わりは、本当に早い。


相変わらず私は企画部にいるけれど、航輔君がいないオフィスは何だか少し寂しい。
航輔君のアイデアは、いつも新しくて斬新だった。その分、今はみんなで頭をフル回転させて企画を成功させるために頑張っている。


噂では、そろそろ戻ってくるんじゃないか……とも聞いた。
本当かどうかはわからないけれど、きっと「ガイド」の経験を活かして、さらに成長しているに違いない。パワーアップした航輔君とまた一緒に仕事ができることは、企画部みんなの刺激になるだろう。
「ハピプレ」のために、全員で一丸となって盛り上げていきたい。


同じく「ガイド」として働いている瑠香。
航輔君とは全く違うエリアのアトラクションを担当している。
1度だけ仕事で訪れた時、瑠香が働いているのを見かけたけれど、笑顔で「フレンド」に対応している瑠香は、とてもキラキラして輝いていた。
正直、あんな姿を見たのは初めてだった。
< 242 / 278 >

この作品をシェア

pagetop