クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「えっ! いなくなるなんて…… 私は拓弥さんと一生一緒にいたいです。私から離れることなんて絶対にありません」


「……良かった。初めて会った時の君は、手の届かないところにいた。ただ見つめるだけの、言葉も交わせない遠いところに……」


「……」


「なのに、今はこんな近くにいる。この幸せが消えないように――それが俺の願いだ」


拓弥さんの弱さを知って、私もこの人を守りたいと思える。
お互い、不安を抱えながら生きてきたから……だから、この先も必ず分かり合える。


私は、あなたが好き――


そんな簡単な言葉だけで私の想いは表現できないけれど、それでもあなたに出会い、私は変わることができた。
私は、今、泣けるほどにあなたを愛している。
心の底から、深く、深く……
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