クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「今日はお忙しい中、私と亜里のために集まっていただいてありがとうございます。私達は、これからも共に支え合い、お互いを大切に想いながら、一緒に人生を歩んでいきます。私は……ずっと今日の日を待ち望んでいました。亜里と「幸せ」になります。本当にありがとうございます」


沙織さんの挨拶に、みんなが目を赤くし、胸を熱くした。
私もそう。
お世話になった恩人のような沙織さんには絶対に幸せになってもらいたいと願っていた。
一足先に結婚式を挙げた私達を祝福してくれたお返しに、今度は精一杯の「おめでとう」を2人に捧げたいと思う。


亜里さんの最高に美味しい料理を食べ、パーティーも半分くらい進んだ頃、私は沙織さんと少し話をすることができた。
結婚のお祝いや、今までの感謝の気持ちを伝えていると、突然、慌てて航輔君と瑠香が私達の目の前に現れた。
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