クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「瑠香ちゃん、本当に?」


沙織さんは、とても優しい眼差しで瑠香を見た。


「……彼氏っていうか、友達……?」


「瑠香さん、あの人は瑠香さんの立派な彼氏でしょ。僕も友達になったんですけど、本当に素晴らしい人でね、優しいし、カッコ良いし、仕事ができるし。彼は瑠香さんに一目惚れしたんですよ」


「ちょっと恥ずかしいから止めて」


「全く、素直に認めて下さいよ。瑠香さんもあの人が好きなんでしょ?」


「……す、好きっていうか、その……」


「良かったじゃない。瑠香ちゃんが好きなら両思いね」


「まだ何も言ってませんけど」


「瑠香ちゃんの顔を見たらわかるわよ。とても良い顔してるもの。良かったわね、素敵な人が見つかって。ちゃんと大切にしないとダメよ。強がらないで、素直にね」


瑠香の頬が赤くなってる。
今までこんなことなかった。
本気でその人を好きになったんだね……
瑠香、すごいよ、おめでとう。
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