クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「えっ?」


「今度もね、何だか私に力を貸してほしいことがあるとか言ってて。まあ、あとは自分で気づいてね。おせっかいがバレたら、叱られてしまいそうだから」


「あっ、あの、沙織さん?」


「さあ、そろそろ行きましょうか」


レジに向かうと、亜里さんが対応してくれた。


「ありがとうございました。詩穂さん、またいらして下さいね。今度は彼氏さんと」


「あ、私は……彼氏いないので……」


「お待ちしております。いつか素敵な彼氏さんといらっしゃることを」


ニコッと笑う亜里さん。


「亜里、じゃあまたね。頑張って」


「沙織もね」


2人の会話がとても優しくて、綺麗で、温かくて……
いろんなものを背負った2人のやり取りは、すごく素敵なものだった。


私には、声に出して2人の関係を聞くことはできなかったけれど、沙織さんと亜里さんの距離感に、なぜかキュンとせずにはいられなかった。
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