クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「仕事抜きでですか……」


「仕事とプライベートでは感じ方が全然違うから」


今回は忙しくて、瑠香とも「ハピプレ」には行ってなかった。


「確かに浴衣を着たお客様の気持ちがよくわかるかも知れません。でも私、1人で浴衣で行くのはちょっと恥ずかしいです」


「誰が1人で行けって言った?」


「えっ?」


「もちろん、俺と2人で」


「え! えっ!? えーっ! ふ、2人でですか?」


「そんなに驚くこと?」


驚くに決まってる、こんなの驚かないわけがない。
「驚くこと」だということを、この人は本当にわからないのだろうか?


「……本当に行かれるんですか?」


「ああ、俺は自分自身でその企画を体験してみたい」


「でも……」


「いいよね、決まりだ」


「ちょ、ちょっとやっぱり困ります」


「なぜ?」


なぜって……
私が拓弥さんと2人きりで「ハピプレ」に行くなんて、そんなの現実離れしている。
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