彼はチョコレートの香り


なんでこんなことになったのか解らない
いや、わかりたくない(泣)

それから一時して帰ってきたのは、

「さ、佐藤先輩すみません」

「いや大丈夫それよりどうした?」

きた!

鼓動がいつもより速い

言わなきゃ!!

「あの!・・・来週ある・・ふ、冬の文化祭・・・デートわたしと・してくれませんか!!?」

いつもならうるさいはずのろうかも静かに感じる

一瞬の間を置いて、佐藤先輩が答えた

「いいよ」

「えっ・・・?」

そのときの私はきっと間抜けな顔をしてたと思う

だって“いいよ”って言われた時のこと、考えてなかった

「ハハッ!おもしろいね早苗ちゃん」

目を細めて笑う先輩

それを見て私はすきになったんだ




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