その時はきっと 星空がきれい
プロローグ
僕は幼い頃から女性は大切に、優しく扱いなさいと言われ続け育った。どんな女性でも椅子を引くし、階段から下りる時は手を差し出す。車道側を歩くのは当たり前。これらをするのになにか特別な気持ちがあるわけではない。本当ただシンプルに。
1度名前も分からない女の子に怒られたことがある。
「その優しさで傷つく人もいる。私のことを好きなんだと思ってたよ、誰にでもするんだね。」

そう言われたが、未だに分からない。
僕は一言も 好き だなんて言っていないのに。
昔からの教えだからそうするが、正直女の子は分からないから苦手だ。好きとか特別とか僕は分からない。
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