その時はきっと 星空がきれい

「瞬くん、それ以上言わないで」
そう星那さんに遮られた。
「え?」
「あのね、私来週から新しい仕事を任されてね。しばらく忙しくなるからこうやって会えなくなるの」
「…そう、ですか…」
「うん、ごめんね」
「いえ、お仕事頑張ってください」
「ありがとう」

「また…こうして一緒に本読める時間があれば連絡してください。待ってるんで…」
これが僕の精一杯だった。
「うん、わかった。約束ね」

そういってエレベーターへ。
< 38 / 72 >

この作品をシェア

pagetop