その時はきっと 星空がきれい
第4章
「ねぇ瞬くん」
僕の大好きな声が僕を呼ぶ。

あれから僕たちは水曜日と日曜日以外もお互いの部屋で同じ時間を過ごすようになった。

あの日僕たちはお互いの気持ちを知った。
星那さんの抱えている辛さも知った。

強いけど弱い

そんな星那さんを僕は魅力的だと感じたあの日。
ずっと傍にいたいと、そう思う他なかった。

「瞬くん、聞いてる?」
「えっ、ごめんなさいなんだっけ」
「も〜!何考えてたの〜」
「星那さんのこと考えてました」
「ずるいな〜瞬くんは」

''大好きです''

この気持ちはまだ言わない。
星那さんとの約束だから。
< 54 / 72 >

この作品をシェア

pagetop