【受賞】ブルーガーネットな恋 ~エリート上司は激愛を隠して部下に近づく~
「君の研修が終わるタイミングで海外勤務が決まった。告白されても迷惑だろうから黙っていたんだが、ずっと忘れられなかった」
「私も……ご迷惑かと思って」
 思わず言ってから、はっとして口を噤んだ。
 だが、京吾が無言で続きを待つので、柚花はうつむいた。

「私も、好きでした」
「今は?」
 彼の声に、柚花は顔を上げられない。

「好き、です」
 答えた直後、彼は席を立った。
 なんで、と思う間に彼はもう柚花の隣に座っている。

「嬉しい」
 京吾は柚花を抱きしめる。
 柚花は驚き過ぎて声も出ない。

「返事はイエスってことでいいね?」
 確定的に確認され、やっぱり柚花は答えられない。
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