ロマンスに心酔



「おまたせ」


「わー!ありがとうございます、おいしそう⋯⋯」


できたてのたまごがゆ。ほかほかの湯気とやさしい匂いで食欲がそそられる。

いただきますをして、ふーふーと冷ましてから一口食べると、とってもやさしい味がした。


「んん!おいひい⋯⋯!」


「よかった。おれもたべよ」


せんぱいは同じたまごがゆと、スーパーのお惣菜を食べるみたい。


「せんぱいもおかゆでよかったんですか?」


「ん、こんなときしか食べないし。焼き鳥とか買ってきたから余裕」


やさしいなあ⋯⋯。

熱くても平気なのか、どんどん食べ進めていくせんぱいを見ながら、胸がじーんとする。


「おしごと、どうですか?」


「今年めっちゃ忙しかったよな。そろそろ落ち着きそう」


「忙しかったですねえ⋯⋯」


「でも青葉のおかげで頑張れたわ」


「わ、わたしも、せんぱいのおかげで頑張れました⋯⋯!」


わたし、本当にせんぱいの頑張る理由になれていたのか。うれしい。

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