ロマンスに心酔



「華金だしどっか行くでもいいかなって思ったけど、おれのごはん食べたいって言ってくれてたし、どっちがいいとかある?」


「えっ!せ、せんぱいのごはん、食べたいです⋯⋯!」


「ふ。じゃあおれんちで」


「あ、あの、ご負担じゃないですか⋯⋯?」


「ぜんぜん。つくるのすきだし、何ならつくるつもりだったからうれしい」


そう言って微笑むせんぱいは、どこまでもかっこいい。

いっぱいいっぱいで、思わず両手をぎゅっと握りしめた。

走り出した車内に自動でアンノンの曲が流れ出して、そういえば前設定したなあ、と思い出す。


「(なんか、本物の、彼女みたい⋯⋯)」


なんて、調子に乗っている。

アンノンのおかげで少し心が落ち着いた。

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