ロマンスに心酔
「元気そうでよかったわ」
「おかげさまで⋯⋯」
のんびりとお話していると、せんぱいのお家に到着した。
相変わらずでっかいマンションだけれど、不思議と前回より気後れすることはなかった。
せんぱいの人柄を知ったからだろうか。
「おじゃましまーす⋯⋯」
「てきとーに座っといて」
だだっ広い玄関、永遠に続きそうな廊下、たくさんの部屋。
せんぱいは、廊下をずっと進んだ突き当たりにあるリビングへと向かったので、後ろをついて行き、ふわっふわのソファに腰を下ろした。
「なんか観る?サブスク何個かあるよ」
「あ、あの、何かお手伝いは⋯⋯」
「きょうはおれがつくりたい。また今度一緒につくろ」
「は、はい⋯⋯」
すごい。次の約束がすごくスムーズだ。
これがもてる男の技かあ、なんて、感嘆と同時に少しの嫉妬。
お言葉に甘えて、サブスクで気になっていたドラマを鑑賞した。