ベランダ越しに花束を
ただひたすら、無心で洗濯物を干していると、隣からガラッと窓が開く音がした。

私は反射的にそちらを向いた。

胸がドキッと、まるで地震が起こりそうなほど大きな振動が私を揺らした。

そこには、酷く変わった光琉が突っ立っていた。

元々柔らかくて薄かった髪の毛は、更に薄くなり、顔もやつれて、全身痩せ細っていた。

この2週間で、すごく苦しい、辛い思いをしてきたのが痛いくらいわかる。

そんな姿になっても、私は光琉が好きなのは変わらない。

寧ろ、どんどん好きになってしまう。

だから怖かった。
< 179 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop