ベランダ越しに花束を
「…俺、明日死ぬかも」

「え…、?」

光琉は重いため息のように呟いた。

でも、どこか軽いように聞こえた。

私はショックで言葉も出ずに、ただそこで固まった。

光琉が、明日死ぬ…?

実感が湧かなくて、呆然とする。

もうそんな日が来ていたなんて、思いもよらなかった。

でも、何故分かるのだろう。

疑問に思った私は聞いた。

「…何で分かるの?」

光琉は空を見据えながら言った。

「姉ちゃんが、夢の中で言ったんだ」

私はゴクリと生唾を飲み込んだ。

「俺は明日死ぬって。そしたら目が覚めた」
< 181 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop