ベランダ越しに花束を


「光琉くんから、舞花ちゃんにあげるよう頼まれたものがあるの」

真彩さんはそう言うと、奥の方に入っていった。

光琉からの……?

一体なんだろう、と考えていると、真彩さんが奥から出てきた。

真彩さんは、腕の中に収まるのがやっとの花束を抱えていた。

「はい、これが光琉くんに言われてた、贈り物」

真彩さんはにこりと微笑んだ。

私は声が出ず、とりあえず会釈をして花束を受け取った。
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