ベランダ越しに花束を


「光琉。私ね、大学受験合格したんだよ」

シーンとしたお墓。

そりゃ、話しかけても返ってくるはずないのに。

1人で自嘲する。

「引っ越すからさ、当分会えなくなると思って来たんだ」

1人で過ごすなんて不安だけど、私はたくさんのことを乗り越えてきたから、心配はしていなかった。

「じゃあ、もう行くね」

私はそう言い、起き上がる。
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