きっとそれは幸せな夢だった
「家だとなかなか集中力続かないんで…、決めたところまでは塾でやろうって思って。」

「ほんとに真面目だなあ。」

「言ったじゃないですか、負けず嫌いなだけだって。」

「それも咲良ちゃんのいいところだろ。」


街灯の明かりだけが、所々照らす帰り道を

私と先生はつかず離れずの距離で歩く。


「明日、この辺で連絡したらいい?」


ここの角を曲がったら

家まではあと真っ直ぐ行くだけ、というところで

先生は一瞬立ち止まって私にそう言った。
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