ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「正直言うと、本当に家事まで手が回らなくて。ハウスキーパーをお願いしようかなって、思っていたぐらいなんです。ガクくんに任せられるなら、とても助かります」
「ダメですよ、彩女さん。ガクを甘やかしたら」
「甘やかしてはいません。家事だって、立派な仕事です。その対価として、住む場所を提供するだけですから」
「報酬を別に払って、通いでもいいわけですし。一緒に暮らす必要は」
「だけど彼は、住むところがないわけですよね?」
ガクくんは、私とマスターのやり取りを、口をポカンと開けながら見ている。
「家は、これから見つけます」
「仕事をしていないなら、賃貸契約は難しいですよ。仮にこちらでアルバイトをしたとしても、引っ越しのお金を貯めるまでは時間がかかるでしょうし」
「それなら、引っ越し費用は僕が立て替えて」
「そうやってマスターが助けるのであれば、彼の自立のためにはならないのでは?」
マスターが心配していることは、分かっている。年が離れていても、男と女であることに変わりないし。
私は、冷静じゃないのかもしれない。だけど妙に腹は決まっていて、ガクくんを受け入れることに、もう迷いはなかった。
「……彩女さん。ガクは素直だし、いい子です。でも、れっきとした男なんですよ」
「承知の上で言っています。私も、女ですから」
困り顔のマスターに、きっぱり言い切る。
すると、ガクくんがカウンターから出て、私の横に立った。
「ダメですよ、彩女さん。ガクを甘やかしたら」
「甘やかしてはいません。家事だって、立派な仕事です。その対価として、住む場所を提供するだけですから」
「報酬を別に払って、通いでもいいわけですし。一緒に暮らす必要は」
「だけど彼は、住むところがないわけですよね?」
ガクくんは、私とマスターのやり取りを、口をポカンと開けながら見ている。
「家は、これから見つけます」
「仕事をしていないなら、賃貸契約は難しいですよ。仮にこちらでアルバイトをしたとしても、引っ越しのお金を貯めるまでは時間がかかるでしょうし」
「それなら、引っ越し費用は僕が立て替えて」
「そうやってマスターが助けるのであれば、彼の自立のためにはならないのでは?」
マスターが心配していることは、分かっている。年が離れていても、男と女であることに変わりないし。
私は、冷静じゃないのかもしれない。だけど妙に腹は決まっていて、ガクくんを受け入れることに、もう迷いはなかった。
「……彩女さん。ガクは素直だし、いい子です。でも、れっきとした男なんですよ」
「承知の上で言っています。私も、女ですから」
困り顔のマスターに、きっぱり言い切る。
すると、ガクくんがカウンターから出て、私の横に立った。