冷血悪魔な社長は愛しの契約妻を誰にも譲らない
「あまりあなたの身内を悪く言いたくなかったけど、たしかに私も下手に口を出さないほうがよさそうだったね。同居の件ももしこっちに話が来たら、曖昧に流すようにしておく」

「そうしてくれ。万が一お前の連絡先を知られたら、すぐ対処する。……家を引っ越したのも奴らのせいだ」

「そうなの?」

「教えればどうなるかわかりきっていたから言わなかった。それなのに、どうやって調べたんだか」

 三十階建てのマンションを見たら、ここに住みたいとせがんでいたのだろうか。

 それとも、自分たちもこんな家が欲しいとねだっていたのだろうか。

 顔合わせをする前は想像できなかったのに、今は容易にわかってしまう。

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