nonsense magic


「……きりくん、」
「なに」
「、っか、……か、っこいい」
「……ふっ、」
「……な、なんでわらうの~…」





 𓂃𓂂𓍯



困ったように眉を垂れ下げて、きゅっとくちびるを噛む。

……この顔。

変なとこ負けず嫌いで、意地っぱりなのに素直で、たまにずれてる彼女のこの表情を無性に見たくなってしまう時がある。


拗ねている彼女の肩を宥めるように撫でれば、きりくん、とぽそりと紡いで、ぎゅっと控えめに裾を引いてくる。


たまにするこれは多分、こころが人に話しかける時のクセ。子供の迷子防止みたいに服掴んでくるの、なんか庇護欲煽られるねって本人に言ったら、わたし動物じゃないよ……ってちょっと怒られた。




なに、と視線を下げれば、やわらかく細められた瞳と目があって、さっきまでの表情との温度差に驚く。


すこしの照れを溶け込ませて、ふわり、花が咲くみたいに、うれしそうに微笑んだこころ。



『"ありがとう"』





────────無垢な光が、あまりにも眩い




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