恋愛口喧嘩。


「周りの先生に聞くと、
 毎年5人は絶対犠牲者になるんだって。
 君は、今年の第一号だよ」


「…はあ?!」


あ、先生に向かってタメ語使っちゃった。


でも、第一号って…!

うっわ。ツイてねー…汗



最悪。最悪。


「だから、気を付けた方がいいよ?
 ま、もう遅刻なんてしたくないよね」


その通り!

次捕まったら多分あたし…吐く。


あたしは勢いよく首を縦に振った。


「じゃあ、これ以上居ると
 デブに怒られるから、俺行くね」


「あ、ありがとうございました!」


「いえいえ。あ、君は本田さんだっけ?
 俺は田部 翼(たべ つばさ)。気を付けて帰れよ!」


そう言って田部先生は走って行った。


ほう。田部 翼先生か。


名前も格好いいじゃん♪


何て思いながら、ルンルンと

昇降口へと向かった。


こうして、高校初日の


遅刻劇場は終わったのです。(え
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