マシロ


期待した通り、パン屋さんの経営は順調だったね。


私は毎日お店の奥から陸の大きくなった背中を見守った。


陸が結婚してお嫁さんが来た時も、陸は私を一番に紹介してくれたね。


そして陸とお嫁さんの間に新しい命が宿った頃かな。

一日の大半を寝て過ごすことが増えた私。


もうきっと一緒に居られる時間は長くないと陸も気付いていたよね。


昔みたいに、毎日私の隣で寝てくれて本当に嬉しかったよ。


陸が落ち込んだ時も、寂しい時も、私はもう側で寄り添ってあげられないけれど。


これからは陸の隣にはお嫁さんもいる。


生まれてくる命もある。




もっともっと陸のこれからを見届けたかったけれど




私は遠くの空からいつまでも見守っているよ。




大好きな陸。





楽しい日々をありがとう。




大事にしてくれてありがとう。




陸の幸せをずっと願っているよ。





私の一生は誰よりも幸せだった。






陸、本当にありがとう。









マシロ
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

バイト帰りじゃなかった夜

総文字数/1,125

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「今日もバイト帰り?」 そう言って始まる、毎日の通話 彼にとっては、ただの暇つぶし だけど私は少しずつ期待してしまう でも——その日の“帰り道”には 少しだけ違和感があった。 ※1ページ完結の超短編です
電話越しの始まり

総文字数/1,565

恋愛(オフィスラブ)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「休みの日、なにしてる?」 ただの業務連絡のはずだった電話 そう聞かれた瞬間、距離が変わった。 声だけの関係だったはずの 二人に生まれた、 ほんの少しの変化を描く超短編。 ※1ページ完結の超短編です。
9年目の春、隣に

総文字数/1,873

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
八年間、同じ教室で過ごしたアイツと 初めてクラスが離れた。 たったそれだけのことなのに 私はこんなにも落ち着かない。 八年間の“当たり前”が 私の手からこぼれ落ちる その前にーー ※1ページ完結の超短編です。 今回は、ほーんの少し甘め寄りにしてみました! もしかしたら続編書くかもです!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop