白雪姫は寵愛されている【完】
寵愛
翌朝、
隣で眠る仁くんの顔がとても近い。
頭がまだぼーっとしてて理解するまで五秒は掛かった。
……あ、わわ!
昨日の事を思い出して顔が真っ赤に。
だ、だめです…。
今のうちに離れて─────、
「きゃっ!?」
「どこ行くんだ?」
背後から抱き着かれた。
お互いなにも来てない状態。
背中に触れた肌で限界。
「ふ、服を着て…くだしゃ…い…!」
「昨日散々見ただろ」
「それと、これは…別ですッ…!」
肩にキスされた。
唇の感触にビクッとする。
「千雪は可愛いな」
「か…かわいくないです…、」
恥ずかしくて涙目になる。
笑い声と一緒に名前を呼ばれた。
振り替えると、唇が重なった。
「…ふぇ…?」
「朝から可愛い顔するなよ」
そう言うと、またキスされた。