白雪姫は寵愛されている【完】
それが朝の出来事。
──────今はその後の話。
「……で?」
低い声に吃驚した。
「今まで何処に居た?」
正座中の私と、その隣で欠伸する仁くん。朱雀の溜まり場の方に向かったら何故かそこに朔也くんがいた。
喧嘩かと思ったけど、朔也くんはもう関係ないって言っていた。何が関係ないのかはわからなかったけど、朱雀の皆さんの反応が普通だったから。そうなんだろう。
…れ、れんらくを…忘れていました…。
履歴が凄い事になってた。
また心配をかけてしまいました。
「朝まで、何処で何してた」
何処で…何を…して…、
昨日の事が浮かび顔が赤く染まる。
「あ…えっと…その、」
顔が赤くなっていくと同時に至る所で何か切れる音多発。
「仁!お前手出すの早すぎだろ!?」
「仁さん!流石にちょっと!早いって!」
「仁…まさか無理矢理じゃありませんよね?」
難波先輩、昴くん、颯太くん、三人が仁くんを囲んだ。