誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「雄基君!」
慌てて雄基君に近づくと、立ち上がって笑顔を見せてくれた。

「藤里さん、天真先生、おめでとう!藤里さん、綺麗だよ」
「ありがとう!雄基君のピアノが聞けるなんて・・・凄く嬉しい」
「約束だからね。はぁ・・・本当は数年後、僕が藤里さんの隣に立ちたかったのに・・・」
「悪いな。相手が誰でも、美来の隣は譲れないんだ」
天真先生の真剣な顔を見て、雄基君は笑っていた。

「雄基君、ピアノ続けるの?」
「うん、藤里さんに聴いてもらうためにと思って、必死に練習していると、凄く楽しくて。僕の演奏で、誰かが喜んでくれるピアノを弾きたいと思ったんだ。最近、休日にはボランティアで、施設に回ったりしているよ」
「良かった・・・また、聞かせてね」
「もちろんさ!今日はありがとう。僕、そろそろ帰るから」
「こちらこそ、ありがとう」
雄基君は、私達と握手をして写真を取った後、大きく手を振って帰って行った。

「富城!」
「亜久津、来てくれたのか」
「出勤前に挨拶だけと思ってね。おめでとう。まさか、富城が結婚するとは思ってなかったよ」
「ありがとう。紹介するよ、美来。俺の友人というか仲間だ。救急医の亜久津だよ」
「初めまして、美来です。お話は、天真先生から聞いてます」
「悪口言ってない?」
「いえ、凄く信頼出来るって、言ってますよ」
「美来、それ以上言わなくていい。調子に乗るから」
「そんなこと言うなら、俺に言ってた美来ちゃんのこと、話すぞ?」
「えっ、何ですか?」
「あのね」
「亜久津!恥ずかしいから止めろ。そういうお前の方はどうなんだ?」
「まぁ、色々な・・・そろそろ行くよ。またね、美来ちゃん」
「はい、これからも宜しくお願いします」
天真先生の友人って、皆、自信に満ち溢れてカッコいい・・・
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