誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
「まぁ、取りあえず2人とも座って」
富城さんの言葉で、2人は言葉を呑み、向かい合ったまま、椅子に腰掛けた。

「さぁ、まずは食事をしよう」
そうだ・・・今日は2人のための大切な日だから、落ち着かないと・・・
それから、天真先生とは、会話もしなければ目も合わさず、富城さんとお母さんの惚気話で食事は進んだ。
お母さん、幸せそう・・・良かった・・・

「美来ちゃん、これから家族として宜しくね」
「はい、これからも母を宜しくお願いします」
「天真君、宜しくお願いします」
「こちらこそ、父を宜しくお願いします」

そうだ・・・あの事を富城さんに伝えないと・・・
「あの・・・お母さんには伝えてますが、養子縁組の件は・・・すみません」
「聞いてるよ。私は、お母さんのことも、美来ちゃんのことも、この命を掛けて守る。ただそれだけだよ」
「・・・ありがとうございます」

富城さんとお母さんのことは、心から祝福してる。
養子縁組しなくても、家族になることには変わりない。
私は、藤里美来として、天国のお父さんとお母さんの子供として、富城さんの家族として、生きることを決めた。
< 16 / 158 >

この作品をシェア

pagetop