誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
そんなお母さんも、5年前に白波病院の富城さんというお医者さんと知り合い、1年前、富城さんが『富城医院』を開業するのをきっかけに、長年勤めていた地元の病院を辞めて、富城さんの医院で勤めている。

仕事一筋だったのに、富城さんと知り合って、 2人で食事に行ったり、出かけたりしている。
お母さんが幸せそうな笑顔を浮かべて、鼻歌交じりに出かける準備をする姿を見ると、富城さんがとても素敵な人なんだろうなぁって思う。

ねぇ、お父さん・・・お母さんは私をここまで育ててくれたよ。
女性として、幸せになることを、許してあげてね。

白波病院に初出勤する前の日の夜、私を抱っこしているお父さんと、寄り添うお母さんとの写真を眺めていると、
「ねぇ美来?明日から白波病院に行く準備、出来てるの?渡す資料とか、鞄に入れてる?もう一度寝る前に、確認しなさいよ」
お母さんは、25歳の私を心配している。

「大丈夫よ!私のことはいいから、自分のことを心配しなよ」
「そうしたいんだけどね、つい・・・」
「分かった。今からもう一度確認して、準備するから先に部屋に行くね!」
「あっ、それから」
「もう、大丈夫だってば!」
私はお母さんの言葉を遮って、自分の部屋に入った。
お母さんが、いつまでも心配する気持ちは分かるんだけどね・・・

高校2年で進路を決める時。
本当は、私もお母さんみたいに看護師を目指すか迷ったけど・・・
「美来って、ドジっ子だよね?」
「慌てんぼうだしね。1人で放っておけないよ」
「見た目は色白で可愛いし、純情でモテそうなのに・・・その天然さが無ければね・・・」
学生時代、ずっと友達に言われたことは、思い当たることばかり・・・

お母さんに、友達に言われたことを話すと、
「心配しなくて大丈夫よ。守ってあげたくなるタイプでいいじゃない」
と、真剣な顔をして、グッドサインをしていた。
お母さん・・・それはフォローになってないから・・・
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