誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
さっきの先生の行動に、免疫の無い私はキャパオーバーして、ダイニングでウロウロしている時、シャワーを浴びた先生が、洗面室から出て来た。

慌てて平然とした顔をしていると、
「病院から呼び出しが来たから、行ってくる」
先生は急いで出かける準備をしていた。
「はい、行ってらっしゃい」
「美来」
「は、はい」
「俺が出た後、しっかり戸締まりしろよ」
「はい」
「誰が来ても開けるなよ。いいな?」

もしかして・・・耳年増看護師さん達すら知らない、彼女が来るとか・・・
極秘に付き合ってるから、私に知られることが心配なの?

「彼女さんが来ても、どんな人か誰にも言いませんから」
先生はあきれ顔で、私を見た。
「早とちりするな。今、彼女はいない。いたら、美来を預かるはず無いだろ?」

それもそうか・・・
「美来がここにいる以上は、兄として俺に責任があるからな。行ってくる」
「・・・行ってらっしゃい」
先生は私の顔を見ること無く、そのまま出て行った。

少しずつ天真先生との会話が増えてきた。
看護師さん達が話していた天真先生と、ようやく重なり始める。

反論すると、相変わらず論破されるけど、いつも先生が正しい。

そして、優しさも知り始めた。
本当の先生を知る度に、得体の知れない感情になるのは、どうしてなの・・・
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