【完結】あいつは悪魔王子!~悪魔王子を召喚しちゃった!?魔術クラブ結成!都市伝説『追いかけ鬼』をやっつけろ!~

 その間に、麻那人は必死にこの一体をサーチしたがザボの潜む能力が想像以上に高く裏山にいる事しかわからなかった。
 そして光のピンチを察した麻那人は、学校へ戻った。

 そこでザボの行方はわからなくなってしまったが……。
 多分追い詰められているとは気付いていないザボは、この裏山にきっと潜んでいるはずだ。

「……あぶりだす……」

 冷酷な目をした麻那人が、冷たく言い放った。
 麻那人の足元が光りだしたかと思うと、巨大な紅い魔法陣がグルグルと回りだす。

「裏山を全部囲め……絶対に逃さない……生きてるみんなはごめんよ……少しだけ僕に時間をくれ」

 足元にあった魔法陣は一気に空に飛び上がり、網のように広がって巨大な裏山を囲む結界になった。
 ドクン! と心臓の鼓動のような音がして、裏山がザワザワとざわめき空気が変わる。

 葉っぱが舞って、鳥が羽ばたき、リスが木の穴に入った。

 生きているものも、生きていないも感じる不快な空気。

 悪の、闇の者も不快にする、更にもっともっと深い闇。
 それはまるで毒のように、裏山に広がる。

 霧のように麻那人の意識が山を包む。
 一ミリの悪魔の気配も逃す気はない!

 高度な術だ。ズキリと麻那人の身体に痛みが走った。

 暗闇のなか、何かがうごめいた!

「……ザボか!」

 麻那人は結界内の空を飛び上がる。
 気配を隠していたが、わかる!
 
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