御曹司は幼馴染を溺愛して蕩けさせたい
ついに翌週には、いよいよ結婚式というところまできた。
奏翔のマンションにいつものようにマスターキーで勝手に入って、一回指輪を外して手を洗う。
そして横にあるタオルを手に取った時にキンと金属がタイルの床に落ちる音がした。
え!?
指輪を置いたはずの場所に指輪がない。
ヤバい!
慌てて床を見るも見当たらない。
え!?
嘘でしょ!?
ない!
ないないないない!
なーい!
どうしよう!
どうしようどうしよう!?
そんな…
え!?
絶対今だよね!?
絶対この家にはあるよね!?
一人で床に這いつくばっていると、奏翔がティシャツに手を入れてお腹をポリポリかきながら寝室から出てきた。
「はよ。何してんだ?」
ど、どうしよう!?
言うべきか!?
いや、でも絶対この家にあるのは間違いないし…
「な、なんでもない!」
私は咄嗟に左手を隠した。