推しにおされて、すすむ恋


――最近。
学校には、とあるブームが起きている。


「Neo‐Flashの動画みたー?ステラが卒業してどうなるかと思ったけど、〝スピカ〟が入ってくれて一段とよくなったよね!」
「ステラにはステラの、スピカにはスピカの良さがあるんだよね~」

「しかも新人教育係にノアが任命されてさー。スピカに過保護なのが、またいいの!」
「案外、ノアって面倒見いいよねぇ~」


さらに別の子たちは、こんな話をしていた。


「ステラの個人チャンネル見てる?最近、編集が上手になって更に見やすくなったよね」
「ヤタカから指導を受けてるんでしょー?ステラは拒否してるのに、ヤタカが勝手に教えてるんだって」
「ヤタカおもしろ~!」


一方で、推しに同情を寄せる声も……。


「リムチ―はリムチ―で、これからも頑張ってほしいよね」
「ステラLoveだったのは、リスナーも知ってたからさ……」
「ステラが卒業してからは、担当の理科に一段と身が入って、最近わかりやすくなったよね」

「「「健気だわ~」」」


学校内外、いろんなところでNeo‐Flashの話題を聞くようになった。

SNSでも彼らの情報は行きかっていて、最近では動画告知が出ると、秒で拡散されるという。

その貢献に、一躍かっているのが――


「ねぇ、ゆの~。
次にNeo‐Flashがイベント配信するのって、いつだっけ?」

「任せて、まーちゃん!
次のイベント配信は、来月の五日、土曜日だね!」


さすがゆの、と拍手を送ってくれるまーちゃんに、私は更に熱く語る。


「このイベントには元メンバーのステラがプチ参加するんだよ!イイものになるから、絶対みてね!」
「なんか、ゆのが出演者みたいに聞こえるね」

「え、あはは〜」
「……ふっ」


必死に誤魔化す私。その後ろでは肩を震わせながら、玲くんが笑いをこらえていた。



【 推しにおされて、すすむ恋 】
END

※反省文という名のあとがきは、感想ノート上部にて
< 152 / 152 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:17

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

総文字数/138,849

恋愛(逆ハー)398ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
一つの問題をきっかけに 恋のトライアングル、開幕 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ ツンデレな同級生 ▶ 一葉 勇運 (弟) 「俺のこと好きじゃなくていいから、 俺に三石を守らせて」 × とある悩みがある ▷ 三石 冬音 「好きになっても…良いですか?」 × 優しいお巡りさん ▶ 一葉 守人 (兄) 「大人をからかっちゃダメだよ」 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆ 複雑に交差する「好き」の矢印 その中に混じる、秘密 「俺とだから、キス嫌じゃなかったの?」 「君の手を離したくなかった」 「やっと、幸せを見つけたの」 それぞれの恋の終着点とは―― 表紙公開▶2023/09/10 完結▶2023/11/10
表紙を見る 表紙を閉じる
【こちらはマンガシナリオになります。 「第9回noicomiマンガシナリオ大賞」 にエントリーしています】 私の好きな人の友達は 静かで真面目でガリ勉の いわゆる冴えない系男子 一生かかわる事はないと思ってたのに まさか私の推し俳優と発覚!! 「スマホが壊れたお詫びをしてくれますか?」 「な、何でも…!」 「僕と一緒に住んでください」 「ん!?」 「ついでに演技の練習に付き合ってください」 「んん!?」 売れっ子俳優とキスシーンの練習!? ただのファンが推しと同居!? いやいやいやいや! 「今度は別の角度からキスしてみて」 「キスの先も…お願いしていい?」 いや、ちょ、待って、そんな事… 推しとなんて、絶対にできませんから!! ファンとしての矜持は何がなんでも守るヒロイン × そんな事はいいから早く俺に堕ちてほしいヒーロー \捻じれた重愛が恋を生む⁉三角関係物語♡/ ※マンガシナリオエントリ―作品のため、 五話のみの執筆です。 あらかじめ、ご了承くださいm(__)m
表紙を見る 表紙を閉じる
私、琴野萌花。 小1の時に事故にあいかけたところ、 四字熟語の服を着た男の子に助けられたの! それ以来、ずっと男の子を探しているんだ。 でも全然みつからない… だったら四字熟語が好きな人を探せばいいんじゃない?ってひらめいたの! 四字熟語の服を着るってことは、かなりの四字熟語好きだろうし。 でも服に書いてあった四字熟語、なんていう漢字だったかなぁ? そんなことを思っていると、四字熟語辞典から三人の男の子が現れた!イケメンで王子さまみたいな彼らは、四字熟語の化身。他の四字熟語を面白おかしく変える、一騎当千くんを探しに来たんだって! 「面白おかしくって、具体的にどうなるの?」 「右往左往なら右往砂糖。 天上天下なら天丼天下になる」 男子たちは自分の四字熟語が面白おかしくなることが不安みたい。私も、自分の名前が琴野萌花じゃなくて、昆布萌花になったらどうしよう!?って想像したら、男子たちを放っておけなくて協力することにした。 これがきっかけで、小1の時に出会った男の子が着ていた服の四字熟語を思い出せるかもしれないし! 面白おかしく変えられてしまった四字熟語たちを元に戻しながら、四字熟語の王子たちと一騎当千くんをつかまえるぞ! ※一話のみの投稿になります

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop