推しにおされて、すすむ恋


――最近。
学校には、とあるブームが起きている。


「Neo‐Flashの動画みたー?ステラが卒業してどうなるかと思ったけど、〝スピカ〟が入ってくれて一段とよくなったよね!」
「ステラにはステラの、スピカにはスピカの良さがあるんだよね~」

「しかも新人教育係にノアが任命されてさー。スピカに過保護なのが、またいいの!」
「案外、ノアって面倒見いいよねぇ~」


さらに別の子たちは、こんな話をしていた。


「ステラの個人チャンネル見てる?最近、編集が上手になって更に見やすくなったよね」
「ヤタカから指導を受けてるんでしょー?ステラは拒否してるのに、ヤタカが勝手に教えてるんだって」
「ヤタカおもしろ~!」


一方で、推しに同情を寄せる声も……。


「リムチ―はリムチ―で、これからも頑張ってほしいよね」
「ステラLoveだったのは、リスナーも知ってたからさ……」
「ステラが卒業してからは、担当の理科に一段と身が入って、最近わかりやすくなったよね」

「「「健気だわ~」」」


学校内外、いろんなところでNeo‐Flashの話題を聞くようになった。

SNSでも彼らの情報は行きかっていて、最近では動画告知が出ると、秒で拡散されるという。

その貢献に、一躍かっているのが――


「ねぇ、ゆの~。
次にNeo‐Flashがイベント配信するのって、いつだっけ?」

「任せて、まーちゃん!
次のイベント配信は、来月の五日、土曜日だね!」


さすがゆの、と拍手を送ってくれるまーちゃんに、私は更に熱く語る。


「このイベントには元メンバーのステラがプチ参加するんだよ!イイものになるから、絶対みてね!」
「なんか、ゆのが出演者みたいに聞こえるね」

「え、あはは〜」
「……ふっ」


必死に誤魔化す私。その後ろでは肩を震わせながら、玲くんが笑いをこらえていた。



【 推しにおされて、すすむ恋 】
END

※反省文という名のあとがきは、感想ノート上部にて
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