再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり
数時間後、私たちは客室に設置された暖炉の前にいた。
少し山際で肌寒い場所だけに、幻想的なオレンジ色の炎がよく似合う。
ごくごく自然な流れで体を重ねた私たちは、今シーツにくるまり体を寄せ合って暖炉の前で過ごしている。

「なあ美優」
「何?」
「必ず幸せにするから、俺と共に生きてくれるか?」

それは、亮平からのプロポーズ。

「・・・はい」

突然に見えるが、私の心はもう決まっていた。

「会社を辞めることになるが、平気か?」
「ええ」

亮平についてアメリカに行く以上は今の仕事を辞めるしかない。
それはわかっていたことだ。
そのための仕事と気持ちを整理する時間は十分にもらったから、未練はない。
私に専業主婦なんて似合わない気もするけれど、しばらくは亮平のために生きてみようと思う。

「実は、美優にもう一つお願いがあるんだ」
「え?」

お願いと聞いて亮平を見上げた。
仕事柄お願いされるときはたいていろくなことではなくて、つい身構えてしまう。
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