ふたりが双子である理由
致 命 的

恭くんにとってわたしは特別らしく、けれどその特別は幼なじみの域を超えないとわかって幾ばくかの日が過ぎた。


僕好きが順調に放送の回数を重ねている一方で、涼くんたちのおばあさんの家を引き払うことが本格的に決まった。


S地区の近くにあるおばあさんのアパート……中二のときに家を出た涼くんの住まいとなっていた場所だ。


引き払うにあたって整理をしなくてはいけないため、今日、休日で時間もあったので、涼くんと一緒に片づけにやってきた。


「悪いな、手伝わせて」

「いいよこのくらい。それにしても、あまりモノがないね」


片づける手を止めて、部屋を見渡す。

前回に来たときは気づかなかったけれど、よく見ると家具も生活雑貨も必要最低限のモノしかなくて、思い出もなにもあったもんじゃない。


「昔は浪費家だったらしいけど、ジジイが死んで整理したって言ってたな」

「おばあさんのもそうだけど、涼くんのもあまりないよね。趣味とかそういうのが一切見えない」


もう一度部屋を見渡してから、作業を再開させる。

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