もう一度
私は、図書室に来ていた。

図書委員の仕事があるからだ。

カウンターで返却処理や貸し出しをしないと。

小走りに図書室に向かうと、カウンターに佐竹くんが座っていた。

佐竹くんって、図書委員だったっけ。

詩音くんが体育委員なのはしってるけどな…

詩音くんの事を考えていると、胸がつきっと音を立てる。

というか、佐竹くん以外人いなくない?

二人きり?気まずいよー!

どうか佐竹くんがこの前のこと忘れてますように…

そろっと佐竹くんの隣に腰掛けた。

そして音を立てないまま読書に浸る………はずが。

「おい。」

隣から低くて力強い声が聞こえた。

びくっと肩をすくわせてぎこちなく横を向く。

「は、はぃなんでしょぅ……」

極小の声で返事をすると顔をのぞき込まれる。

怖!!そしてイケメン!
< 8 / 85 >

この作品をシェア

pagetop