もう一度
「天川は……」

「私は、私のせいで夢をあきらめるのは、佐竹くんがいなくなるより、もっといやだよ。」

「っあーー!」

佐竹くんが大声を出したからびっくりした。

「ごめん。おれ自分の気持ちにもウソついて、ずっと本当の答えを出せずにいた。行ってくる。遠距離恋愛になるけど…」

「大丈夫。私高校は佐竹くんのところに行く。勉強も頑張るよ。」

佐竹くんはびっくりした顔。

「うん」
< 83 / 85 >

この作品をシェア

pagetop