もう一度
「実は明後日、転校するかの返事の日だったんだ。ずっと天川が気がかりで。おれ、ここに残……」

「いってらっしゃい。」

「え?」

「私だって、毎日佐竹くんと会いたいし、話したい。けど、なにより、サッカーをしてる佐竹くんが、サッカーの話をする佐竹くんが、何をしてる時よりキラキラ輝いて見えたんだ。ほんとは、行きたいんじゃないの?」

佐竹くんの顔が微かに歪んだ。
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