チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~



「お前には、一生かかっても理解できないだろうさ!」




その声は、リングの上から聞こえた。



「シチローー!」


レフリーがカウントエイトを告げる頃、シチローは不屈の根性でよろけながらも再び立ち上がっていた。


「そうだよ凪!オイラ達は仲間だ!
その仲間の危機を救う為に、チャリパイは途中で諦める事なんてしないんだよ!」


そんなシチローに、微笑みを浮かべててぃーだが続いた。


「まぁ、美しき友情と絆ってところかしら♪」





『涙…仲間……友情………絆………』


motherは、まるで呪文を唱えるようにその四つのキーワードを繰り返した。


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