チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

タイムトンネルの捻れた空間の中で、てぃーだが不思議そうに呟いた。


「ねぇ、シチロー…
さっきメルモさん、凪に送り先の地点聞いてたわよね?」


「うん…そうみたいだったけど、それがどうかした?」


「その後、凪は『え~っと…確か…』って言っただけなのに、メルモさんどうしてタイムトンネルの転送スイッチが押せたのかしら?」


「さぁ?…来た時の履歴か何かが残ってたんじゃないの?」




その頃、2100年の
未来では……
















「え?・・・『江戸時代』じゃないの?」


「何で江戸時代になるんですかっ!!
私は『え~っと…』って言っただけでしょ!
…あぁ~もう!なんて事を……」



またしても、メルモの『空耳』のせいで、シチロー達は自分達の時代を三百年も通り越し、江戸時代へと飛ばされてしまうのだった!



「帰ったら、録画しておいたドラマまとめて観なくちゃ~♪」


そんな事が起きているとは、夢にも思わぬチャリパイであった……


< 140 / 211 >

この作品をシェア

pagetop