チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
「…あれ…?
ピエール側の方、何か様子がおかしくない?」
つい今まで、子豚の方にばかり夢中になっていてピエールの事など全く気にしていなかったのだが…明らかにピエール側の様子が今までと違っている。
先程までの余裕綽々の表情は消え失せ、神妙な顔で目の前の皿をじっと見つめているピエール。
その皿の上に、カレーはもう無い。
「なんだよ…ちゃんと完食してるじゃん…」
シチローが不思議そうに呟くと、さらにその様子を観察していた凪が、突然嬉しそうに大声を上げた。
「いえ!よく見てシチロー!
ピエールは、まだ完食なんかしていないわ!」
「えっ?・・・・」
凪にそう言われて、注意深くピエールの皿を凝視するチャリパイチーム。
一見、全て平らげた様に見えたその皿の上にあったもの。
それは…
.