漆黒の貴公子と亜麻色の姫
この学校のことをもっと知りたかったわたしは、思い切ってはるちゃんに聞いてみる。
「はるちゃんに、この学校のこといろいろ教えてほしいなって思ったんだけど、いいかな……?」
「もちろんだよ。まだ3か月とちょっとしかこの学校で過ごしてないけど、いろいろわかることは多いと思う」
優しい子でよかった……、としみじみ感じていると、はるちゃんは
「まず、大事なことから順に話していくね」
と言って、話を始めた。