熱の城

 それが当たり前の事だと、ずっと思っていたから……。

 スゴいな、感動してしまう。

 こんな所にまで、気を使ってくれる人がいるとは、しかも、うちの会社で一番売り上げのある、忙しいはずの営業さんだから、正直驚きだった。

 と言うか、こんなに忙しい人に、気を使わせないように、仕事しなくちゃなと改めて感じた。


「……」


 わたしは大きく息をついて、フロアにある時計を確認する。時刻は、18時を少し回った所だ。


「よし!」


 わたしは、メモが貼られていたファイルをしまい、アイコ先輩からもらった『タイガーメモ』を開いて、何かないかと必死に、彼の好きなモノを調べた。



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