熱の城
次の日…―――
わたしは、ドキドキして出勤した。
あぁ、思い出すだけで恥ずかしい、昨日あんなこと、しなければ良かったかしら?
アイコ先輩からもらった『タイガーメモ』に書いてあった、彼の好きなものを差し入れに買い、机の上にメモと一緒に置いて帰った。
まだ、まともな補佐にもなれていない身で、いきなり差し入れなんて馴れ馴れしかったよね?
昨日家に帰ってから、急に心配になってジタバタして、なかなか寝つく事が出来なかった。
「……おはようございま~す」
朝一番の営業フロアは、ほとんど補佐のメンバーしかいないはず。
わたしは小声で挨拶をし、入り口で、フロアの自分のデスクまわりを確認して、誰もいない事に、ホッと安心した後、中に入った。