神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜
ってな訳で、キュレムとルイーシュ(ルイーシュはほぼ見てただけだが)に手伝ってもらって。

完成した料理を、ベリクリーデのもとに持っていった。

…すると。

「…すー…。…すー…」

…寝てる。

ベリクリーデは、すやすやと夢の中だった。

それは別に良いんだけど。

問題は、ベリクリーデが寝ている場所。

あろうことか、クロティルダの膝枕で眠っているではないか。

…。

…は?

「ぐおっ…!見ろよ、これは今カレに対する元カレからの挑戦状だぞ…!」

「大胆ですね」

何言ってんの?キュレムとルイーシュは。

…それよりも。

「どうだ?ベリクリーデの様子は…」

「この通りだ。今は寝てる」

あっそ。見たら分かる。

寝てるなら、無理に起こさない方が良いかとも思ったが…。

…このままじゃ麺が伸びてしまうから。仕方ない。

「ベリクリーデ、ちょっと起きてくれるか」

「…ふぇ…?」

寝てるところ悪いな。

ぱちん、と目を開けるベリクリーデ。

「にゅうめん作ったんだけど、食べないか?」

「…にゅーめん?」

「あったかい素麺だよ。ほら」

「ほぇー」

あったかい出汁で素麺を茹で、その上に薬味として切ったネギと、すりおろした生姜を少々。

それからトッピングとして、味付けに梅干しを使った、豚肉の梅生姜焼きを乗せた。

どうよ。

夏バテにはぴったりのメニューだろう?

「やべーわこれ。金取れるぞ」

「美味しいですね」

手伝ってくれたキュレムとルイーシュの二人も、梅生姜焼きにゅうめんを啜っていた。

そして。

「ほら、ベリクリーデも。食べてみろ」

「ん。…美味しい」

さっきまでぐったりだったベリクリーデも、これには大喜び。

「ジュリスのご飯。美味しいねー」

「…それは良かった」

夏バテで食欲がないからって、ずっと食べないのは良くないからな。

ご満悦の様子でにゅうめんを啜るベリクリーデを見て、俺はホッと一息、胸を撫で下ろすのだった。






END
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