神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜
こいつら…全然、躊躇いないんだな…。

脳みそなんて気持ち悪い、というまともな神経を持ってるのは俺だけか。

と、思ったが。

「…それを食べるのは、ちょっと抵抗があるな…」

良かった。ジュリスも俺と同意見だった。

「え、何で?脳みそ美味しいよ?」

こんなに美味しいのに、何で食べないの?とでも言いたそうなベリクリーデちゃん。

…あんたさんの神経の図太さには…。…いや。

肝の据わり具合と来たら、男の俺でも尊敬してしまうよ。

「大丈夫だよ、ジュリス。あーん」

「ちょ、口に押し付けるなって…!」

おい。またジュリスが「あーん」してもらってるぞ。

ズルくね?

俺だって美女に「あーん」してもらえるなら、脳みそでも昆虫でも食べるっての。

「畜生…。格差社会だ…」

「キュレムさん、俺で良かったらしてあげますよ。はい、あーん」

「野郎にされても嬉しくねーっつーの。つーか脳みそを食わせようとするな!」

ルイーシュに押し付けられたスプーンを、俺は必死に押し退けた。

畜生。何で俺がこんな目に。




…ちなみにその後、あんまりルイーシュが勧めてくるので。

ぺろっと脳みそを一口食べてみたら、びっくりするくらい美味くて、超びっくりした。

何でも、見た目で判断しちゃいけないってことだな。
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